土曜日, 2月 25, 2006

地獄少女 20話

今回はギャグっぽい話でありながら、地獄少女の過去の一端が表わされていた。
だが、正直言って地獄少女の過去が明かされようと僕にとっては大した興味は沸かなかった。
また、地獄少女とジル・ドゥ・ロンフェールとの対決は派手であったが、「だから何?」程度の認識だった。
それというのも、ジルのキャラクターが何を考えて行動しているのかが分からなかったいせいだろう。
どうもジルは地獄少女に対して何かしらの思い入れがあったようだが、どうしてなのかが分からなかった。
ただし、エスパー☆ワタナベことわたなべひろしはキャラ的に面白かった。




見所



骨女



















閻魔あい


カテゴリ:地獄少女

日曜日, 2月 19, 2006

地獄少女 19話

今回は物凄く怖い話だった。
人形師のおばあさんが人形に魅せられて狂気に陥る姿が滅茶苦茶怖かった。
そんなおばあさんが息子の嫁を人間として見ずに、自分が理想とする人形に近づける為に嫁を躾ける描写は、まさに狂気であり、恐怖だった。
人間としての尊厳を奪い、嫁には何もさせない。
嫁の体重に異様なまでに拘る。
嫁が少しでも自分に逆らおうものなら、徹底的に痛めつけ、嫁の立場を分からせる。
嫁は嫁で、逃げ出したいけれど、逃げてしまったら孤児院がどうなるか分からない。
逃げたくても逃げられない。頼りの夫は母親の言いなり。
ここまで嫁が追い込まれてしまったら、もう地獄少女にすがるしかない。
どう足掻いても、このままの嫁には救いは無い。
(たとえ、おはあさんの老い先が短いとしても。いや、意外とこういうのは長生きしてしまうかも。)
久々に地獄少女に依頼した人に同情できた。

また、嫁の過去を明かすのに柴田親子を使ったのは非常に上手いと感じた。
柴田親子が絡まなかったら、ただの嫁の孤児院時代の回想で終わってしまう。
それだけの描写では、「だったら旦那の家から逃げて、孤児院に帰れば良いじゃないか?」と思ってしまう。
柴田親子に、自分が置かれている状況、自分の生い立ち、孤児院での出来事、そして旦那の家から逃げた場合に起こりうる未来を話すことで、嫁が旦那の家から逃げられない事を、客観的に示してくれた。
ここ最近の柴田親子は邪魔な存在だった。
彼らが出てくる事で、必要な描写が出来なかったり、結局役立たずだったりという場合が多かった。
それが今回は、柴田親子は必要な存在だった。
彼らが居なければ成り立たない話だった。
これは凄い事だ。
このような脚本は、6話で鬼のような話を書いた高橋ナツコ氏レベルでなければ無理だろう。
改めて高橋ナツコ氏の力を思い知らされた。




見所






祈里。
自動人形の嫁になった哀れな人。










閻魔あい


カテゴリ:地獄少女

土曜日, 2月 11, 2006

地獄少女 18話

今回はもう一つ踏み込みが足りないと感じた。
足りないと感じたのは、犬と美紀の関係(絆)だ。
僕は、下野に犬が殺されても、下野に殺意は抱かなかった。
というのも、美紀が犬の事をどれだけ想っているのかが描かれていなかったからだ。
柴田親子のエピソードを入れるくらいなら、彼女の事をきちんと描けば良かったのだ。

せめて、2話や6話のように、被害者に同情できるようなエピソードを見せて欲しかった。
正直、美紀に「さっさと犬殺してもらって、とっとと逃げればいいのに。」と思ってしまった。
これでは4話の犬話と同じだ。
たった1分でいい。
美紀と犬の関係(楽しかった事や家の留守番を一緒にしていた思い出とか)を描いてもらえれば、下野に憎しみを抱く事が出来る。
そうでなければ、下野が犬達を残酷な方法で殺す描写を入れれば良い。
犬の餌に毒を盛り、犬が死ぬまでの間、犬が苦しむ様を無表情にじっと見続けるとか、足で犬の首を踏みつけ、犬がキャンキャン苦しむ泣き声を聞きながら、犬の首の骨を折る、とか。
まあ、この辺の描写は規制等で出来ないのだろうが。

いつも思うことなのだが、地獄少女は、脚本家の力量がが如実に出て来ると思う。
上手い脚本家であれば、恐怖を感じたり、トリック等で感心する事が出来るが、下手な脚本家だと、恐怖もトリックも何一つ感心出来ない。
残り話数が少なくなってきたので、今後の展開が楽しみだ。




見所

















美紀







閻魔あい


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