水曜日, 6月 07, 2006

桜蘭高校ホスト部 第10話

今回も詰まらなかった。

Aパートのホスト部の面々が起こすリアクションはまあまあ面白かったが、想定内のリアクションだったので、爆笑とまではいかなかった。
(個人的には「こちら葛飾区亀有公園前派出所」に出てくる金持ちの中川さんや麗子さんが庶民の文化に触れた時に取るリアクションの方が面白く感じる)
Bパートに入ってハルヒの父親が絡むようになってからだんだん詰まらなくなってきた。
まず、ハルヒの父親が何故おかまバーで働いているのかが理解出来なかった。
(こういう書き方は好きではないのだが)どうして普通の会社員や公務員でないのだろう?もしくはカペタのお父ちゃんのような、土木関係の仕事に就いているとか、他にも色々な職業があるだろうに、どうしておかまバーなのだろう?
僕の頭が古く、固いせいもあるだろうが、父親がおかまバーで働いているという設定がどうしても異常に見えてしまう。
その為か、以降ハルヒの父親が語る幼いハルヒの思い出話を素直に見ることが出来なかった。

あと、ハルヒが父親がおかまバーで働いている事について特に何も思っていない所が気になった。
父親の回想から、8年前(恐らくは小学校低学年)にはハルヒは父親がおかまバーで働く事には異論は無かったようだが、どうしてだろう?
父親がおかまバーで働いている事が恥ずかしくないから、が理由だとしたら、どうして恥ずかしくないと思うようになったのだろう?
有り得ないような変な例えだが、父親が働いているおかまバーに来た客が父親と接する事で心身が癒され、元気になった話をハルヒが聞き、ハルヒは「お父さんは女の人の格好をしているけど、おじさんを元気にするお仕事をしているんだ!」と考え、父親を誇りに思うようになった・・・とか?

今回の話を見て、僕にはハルヒと父親の関係が今一つ掴めなかった。
父と娘という関係以外の、心の絆が見出せなかったのだ。
父が娘を想う気持ちは十分に伝わったが、逆に娘が父を想う気持ちは父親の回想でしか見出す事が出来なかった。
現在のハルヒが父親をどう思っているのかを見せて欲しかった。

最後にいくつか気になった点を。
冒頭で殿が面白い夢を見ていたが、どうして殿はああいう夢を見る事が出来たのだろうか?
殿が夢で見たような光景を、産まれてから現在に至るまで一度でも見た事があったのだろうか?
実際に体験するか、TV映像や娯楽小説の挿絵や漫画で見たとかしないと、あそこまでリアルに(多少大袈裟ではあるが)夢に見る事はないと思う。
オカルトめいているが、もしかして前世の記憶を基にした夢とか?

また、鏡夜がハルヒの父親にしょっちゅう電話をかけている話も気になった。
それらしい理由をつけてはいたものの、どうしても納得できなかった。
だがもしかしたら、実は単なるギャグで深く考える必要がないものかもしれない。
もしギャグだとしたら電話でなく、鏡夜はおかまバーの常連でハルヒの父親とは知り合いだったんだよ~ん!という方がまだ面白いと思う。
ハルヒ「鏡夜先輩!あなた未成年でしょ!」
鏡夜「問題無い。酒は飲んでいないし煙草も吸っていない。ただホスト部の話をしに行っているだけだ。」
ハルヒ父「そぉよ。鏡夜クンてばマジメだから、烏龍茶しか飲まないのよ?でもそこがまた、ス・テ・キなのよねぇ~~~」
一同唖然。
・・・と考えたものの、ギャグとはいえ、やはり未成年が酒を飲ます店に出入りするのはマズイか。このギャグ却下。

ところでハルヒの父親は、娘が部でどういう事をしているのかを知っているのだろうか?
鏡夜とハルヒの父親との会話では、知っているような知らないような、どちらなのかは分からなかった。
だが仮に活動内容を知っていたとして、ハルヒの父親は娘がどういう理由でホスト部に入っているのかを知っているのだろうか?
もし知っているとしたら、ハルヒの父親は絶対に平然とはしていないだろう。
壷の代金は自分が身を粉にしてでも働いて返すから娘を即刻退部させろ!と言う筈だ。
と思ったものの、鏡夜がバカ正直にハルヒが入部した理由を話すはずが無いし、ハルヒも父親には何も話していないので、理由を知っているとしたら、という仮定は成り立たないかもしれない。
が、もし何かの切欠で理由を知ったら・・・面白くなりそうだ。

冒頭にも書いたが、今回のホスト部は面白くなかった。
だが、見切るほど酷い出来ではなかったので、視聴は継続したい。
次回は久々の人助け話っぽいので期待したい。




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