日曜日, 3月 12, 2006

地獄少女 22話

今回は柴田の過去話だった。
柴田の結婚式までの経緯は見ていて面白かった。
だが、自分の結婚式より元政治家のスキャンダルを優先してから柴田の気持ちが良く分からなくなった。
そもそも、柴田が何故ジャーナリズムに情熱を傾けているのかが表わされていないので、自分の結婚式をボイコットしてしまうのかが理解出来ない。
結婚後の柴田が家庭を顧みないというのはリアルではあるが、正直、僕としては柴田は家庭を少しは気にするようになって欲しかった。
というのも、家庭を顧みないというのであれば、最初から結婚しなければ良いと思ってしまうのだ。
どうして柴田は結婚したのだろうか?(もしかしてできちゃった婚?)

あと思ったのが、どうして今、柴田の過去話をやるのだろう?
もっと前にやっても問題無いはずだ。もしくは、柴田の過去は一切やらずに、柴田は子持ちのジャーナリスト、としてとことん描いていく。
どちらかにして欲しかった。




見所










閻魔あい




柴田あゆみ
不倫しちゃダメでしょ・・・


カテゴリ:地獄少女

日曜日, 3月 05, 2006

地獄少女 21話

今回は、結局何がやりたかったのかが分からなかった。
柴田一の元同僚の村井の娘、優子をメインに進めているのだが、父と娘の絆があまり感じられなかった。
途中、優子の過去話として彼岸花ネタがあったが、あれが何を意味するのかが全く分からなかった。
何故、優子は彼岸花を摘もうと思ったのだろうか?
父親の為なのだろうが、どうして父親の為に彼岸花を摘んだのだろう?
その辺りの事情が示されていなかったのは残念だ。
(後になって調べたのだが、彼岸花を仏壇に飾る事もあるらしい。そうなると、優子は亡くなった母親の仏壇に飾る積りで彼岸花を摘んだのではないかと思われる。もしそうであれば、そういう説明があった方が親切だと思う。)
あと、父親が優子を叱ろうとするシーンも、父親が優子をどれだけ愛しているのかが伝わりにくかった。
例えば、こういう描き方をしたらどうだろう?

優子が彼岸花を摘んで、帰宅が遅くなってしまった。
だが家のどこにも父親は居ない。
「お父さん、どこに行ったんだろ?」
優子は父親が帰ってくるのを待った。
1時間、2時間・・・夜はどんどん更けて来る。
優子が待ちくたびれてうとうとしかけた頃、玄関のドアが開いた。
ようやく父親が帰ってきたのだ。
「お父さん、遅いよ!どこ行ってたの?」
玄関に行くと、そこには服は泥だらけで木の実をいっぱい付け、顔は木の枝でひっかけたのだろう、傷だらけの憔悴した姿の父親が立っていた。
父親は優子を見ると、駆け出し、優子を強く抱きしめた。
「バカやろう!今までどこに行ってたんだ!」
「優子がなかなか帰ってこないから、父さん、あちこち探してたんだぞ?」
優子が顔を上げると、涙でぐしょぐしょの父の顔があった。
マスコミ時代はもちろん、農業を営む現在でも、作物が実らなかった時や虫に食われて作物が全滅してしまった時でも、どんな苦しい時でも絶対に泣く事は無かったあの父親が、優子を心配して泣いたのだ。
父親が泣いている姿を優子が見たのは、優子の母親が亡くなった時以来だった。
優子は父親がどれだけ自分を愛しているのかを知り、声を上げて泣いた。

また、隣人の関根を悪人に見せるように話を進めていたが、正直、僕の中では関根=極悪の図式には到らなかった。
それまでの関根の描写は、父親をなくした優子が語った関根の描写なので、関根に対する恨みで脚色されている可能性がある。
そこを差し引くと、最終的に関根の悪意がはっきりと分かったのが、優子を土地から追い出す為に訪問したシーンだ。
そこで初めて、関根が悪意を持って村井をハメたのだと分かった。
最後の方で関根が極悪人だと分かっても、そこから優子に父親の仇を取ってくれ!とは思えなかった。
できれば、最初の段階で関根の極悪っぷりを優子が知り、それを父親に何度も伝える描写や、優子が父親に関根に騙されている、と何度言っても父親が全く信じないという描写や、優子が苦しい時や悲しい時に父親が優子を一生懸命に励ますような描写を入れれば、視聴者の関根に対する憎しみが湧いたと思う。




見所





















優子
厚い唇がセクシー



閻魔あい


カテゴリ:地獄少女

土曜日, 2月 25, 2006

地獄少女 20話

今回はギャグっぽい話でありながら、地獄少女の過去の一端が表わされていた。
だが、正直言って地獄少女の過去が明かされようと僕にとっては大した興味は沸かなかった。
また、地獄少女とジル・ドゥ・ロンフェールとの対決は派手であったが、「だから何?」程度の認識だった。
それというのも、ジルのキャラクターが何を考えて行動しているのかが分からなかったいせいだろう。
どうもジルは地獄少女に対して何かしらの思い入れがあったようだが、どうしてなのかが分からなかった。
ただし、エスパー☆ワタナベことわたなべひろしはキャラ的に面白かった。




見所



骨女



















閻魔あい


カテゴリ:地獄少女

日曜日, 2月 19, 2006

地獄少女 19話

今回は物凄く怖い話だった。
人形師のおばあさんが人形に魅せられて狂気に陥る姿が滅茶苦茶怖かった。
そんなおばあさんが息子の嫁を人間として見ずに、自分が理想とする人形に近づける為に嫁を躾ける描写は、まさに狂気であり、恐怖だった。
人間としての尊厳を奪い、嫁には何もさせない。
嫁の体重に異様なまでに拘る。
嫁が少しでも自分に逆らおうものなら、徹底的に痛めつけ、嫁の立場を分からせる。
嫁は嫁で、逃げ出したいけれど、逃げてしまったら孤児院がどうなるか分からない。
逃げたくても逃げられない。頼りの夫は母親の言いなり。
ここまで嫁が追い込まれてしまったら、もう地獄少女にすがるしかない。
どう足掻いても、このままの嫁には救いは無い。
(たとえ、おはあさんの老い先が短いとしても。いや、意外とこういうのは長生きしてしまうかも。)
久々に地獄少女に依頼した人に同情できた。

また、嫁の過去を明かすのに柴田親子を使ったのは非常に上手いと感じた。
柴田親子が絡まなかったら、ただの嫁の孤児院時代の回想で終わってしまう。
それだけの描写では、「だったら旦那の家から逃げて、孤児院に帰れば良いじゃないか?」と思ってしまう。
柴田親子に、自分が置かれている状況、自分の生い立ち、孤児院での出来事、そして旦那の家から逃げた場合に起こりうる未来を話すことで、嫁が旦那の家から逃げられない事を、客観的に示してくれた。
ここ最近の柴田親子は邪魔な存在だった。
彼らが出てくる事で、必要な描写が出来なかったり、結局役立たずだったりという場合が多かった。
それが今回は、柴田親子は必要な存在だった。
彼らが居なければ成り立たない話だった。
これは凄い事だ。
このような脚本は、6話で鬼のような話を書いた高橋ナツコ氏レベルでなければ無理だろう。
改めて高橋ナツコ氏の力を思い知らされた。




見所






祈里。
自動人形の嫁になった哀れな人。










閻魔あい


カテゴリ:地獄少女