金曜日, 3月 31, 2006

こてんこてんこ 第26話

今回は、AパートBパート連続モノだったがとても面白かった。



天の星を奪った男爵が謎の光を浴びて墜落してしまった。
謎の光の正体は、太陽の光を水晶に当てることで生じる聖なる光だった。



大魔王の命を受けて水晶を奪う事になった男爵は、こてんこをまてんこにてんしんさせた。
男爵はまてんこをそそのかして水晶を奪わせた。



水晶を奪い返したドォンとヴァーが水晶を太陽にかざして聖なる光を発した。
聖なる光は悪い心を持つ者にダメージを与える。
ルーはまてんこを盾にした。
まてんこはダメージを受けて、地の国に落ちてしまった。



女王は兄弟である各国のシュロス達を呼び、まてんこ奪還の話し合いをした。
むーむーさんは翌朝、地の国に向かって聖なる光を撃つと宣言した。
まてんこの体を心配するピックちゃんだが、むーむーさんは自分に任せて欲しいと言った。



深夜、むーむーさんは地の国に潜入して、良い心を消そうとしている大魔王からまてんこを奪い返した。
大魔王はまてんこを奪う為、むーむーさんに攻撃をした。



むーむーさんの後をこっそりつけていたピックちゃんとナッパが飛び出した。
ルーはピックちゃんを守る為、大魔王に歯向かった。



ルーの助けで地の国から脱出する途中で夜が明けた。
聖なる光が地の国に降り注ぐ。
だが、大魔王が一喝すると、聖なる光は打ち消されてしまった。
大魔王は天の国の住人に宣戦布告をした。


今回のこてんこてんこは、こてんこ奪還話がメインでありながらも、世界観や人間関係を説明する話でもあった。
天の国やその他の国にいる王達は、むーむーさんや女王様と兄弟であり、更に大魔王アグーもまた、彼等と同じ兄弟であった。
これだけでも驚きなのだが、更に驚いたのは地の国は元々天の日のさす平和な国で、むーむーさんが治めていた事だった。
それが、アグーによって乗っ取られてしまい、今のような悪しき心を持つ住人達が住まう世界となってしまった。
よもやこんな壮大な設定がこてんこてんこにあったとは・・・
よくもここまで作りこんだものだ。
正直驚いた。
そしてますますこてんこてんこが面白くなった。

更に面白かったのは、ルーのキャラがますます立った事だ。
ドォンやヴァーによる聖なる光攻撃を受けそうになった時、何の躊躇いもなくまてんこを盾にした。
ルーには兄弟に対する感情というものが皆無といってもいいほど無いという事が示された。
まさか子供向けアニメで徹底した悪キャラを出すとは思わなかった。
また、まてんこを助けたむーむーさんに対してアグーが攻撃したところへピックちゃんが飛び込んだ時、
ルーはこれまた躊躇いも無くむーむーさんもろとも助けた。
一体どうして、ルーはピックちゃんを守ろうとするのだろうか?
ますます謎が深まった。
だが不快な謎では無い。



躊躇いも無く、まてんこを盾にするルー
恐ろしかお人(?)ぶぁい


一点気になった事がある。
「シュロス」という用語だ。
話の流れからして、国を治める王という意味合いだと思うのだが、説明が欲しかったところだ。
子供にはピンと来ないのではないだろうか?
(正直、僕には一瞬何を指しているのかが分からなかった。)
ここは王様、という言葉にしても問題無かったのではないだろうか?




見所



エンジェルスターから生まれたばかりの女王様とその兄弟。



大きくなったら・・・
ってむーむーさんと女王様って兄弟だったの!?
あと、一番上のシュロスって・・・誰?



しょんばり男爵



エンジェルリングを破壊するルー
メチャメチャカッコいい!



こてんこの新しい兄弟(右端)

カテゴリ:こてんこてんこ

土曜日, 3月 25, 2006

地獄少女 23話

今回の話は今までの地獄少女の中では一番酷く、理不尽な話だった。
表面上、何の落ち度も無い看護士の桜木が地獄送りにされる様は理不尽で後味が悪かった。
今回の話で初めて、閻魔あいの苦悩というものが分かった。
彼女がしていることはそういうものなのだ、と理解する事ができた。
これだけでも分かるが、出来ればストーカー側の身勝手な論理を示して欲しかった。
そうすればストーカー男に対する憎しみがもっと湧いただろう。

それと思ったのだが、こういう無実の人を地獄送りにする話をもっと前に書いて欲しかった。
極端な話、1クール以降は全て無実の人を地獄送りにする話にすると、閻魔あいの苦悩がもっと伝わったのではないだろうか?




見所




桜木加奈子




骨女のケツ







閻魔あい


カテゴリ:地獄少女

木曜日, 3月 23, 2006

こてんこてんこ 第25話

今回は、AパートBパートは共に面白かった。

Aパートは、天の国のお城に化け物が出て来たという噂を聞いたこてんこ達が化け物の正体を明かすという話。



天の国のお城で、こんな感じの化け物が徘徊しているとの噂が出ている。



女王様はただの噂にしか過ぎない事なので、放置するように厳命した。



その日の夜。
女王様はああ言っていたものの、化け物が気になる為、皆で化け物探しをする事にした。



化け物探索の途中でピックちゃんとナッパが消えてしまった。
彼等が消息を絶ったと思われる部屋には、生地の入ったボウルがあるだけだった。



皆が目を離した隙に、ボウルと鎧が消えた。
ボウルから生地が零れていたため、生地を頼りに追っていくと女王様の部屋にたどり着いた。
ピックちゃんやナッパだけでなく、女王様まで化け物にさらわれてしまったと思ったこてんこは、まてんこにてんしんしてしまった。



まてんこは生地をおもちゃにして暴れだした。
エンジェルリングを装着したいが、女王様しか出来ない。
まてんこに追い詰められるドォンとむーむーさん。



危ないところでエンジェルリングをてんちゃくさせた。
見るとそこには鎧が立っていた。
鎧が正体を明かすと、それは女王様だった。ピックちゃんとナッパも一緒だ。



女王様は全てを白状した。
一人で大きなケーキを食べたくて、夜中にこっそりケーキ作りをしていたのだ。
けれど失敗してしまい、それが化け物に見えてしまったという事だった。
まてんこが放り投げたボウルが暖炉の火で焼け、おいしそうなケーキになった。
女王様は満足そうに焼き立てのケーキをほおばった。


Aパートは、騒動の種が分かればなんとも人騒がせな女王様でした、チャンチャン。
というだけの話だった。
でっかいケーキを一人で丸ごと食べてみたい、という願望は誰にでも一度は思う事だろう。
女王様もそれをやったに過ぎない。
それは良いのだが、女王様が夜中に自分でケーキを作る理由が抜けていたのは残念だった。
どうしてわざわざ自分で、しかも夜中に作ろうと思ったのだろうか?
女王様なら料理長なりケーキ職人(お菓子職人のオヤツンとか)なりに作らせれば良いだけではないだろうか?
それに自分で作るにしても、夜中である必要は無い。
だが昼間は仕事があるから夜中でないと無理、という理由が考えられるが、そこは説明しないと分からない。
はっきり言って、それまでのこてんこてんこにおいて、女王様が昼間何をしているのか、僕は知らない。
知っている事といえば、エンジェルリング飛ばしぐらいだ。
それぐらいだったら、空き時間はたっぷりとあるだろうし。


Bパートはイソップ童話「金の斧銀の斧」をこてんこてんこ風にアレンジした話。



天の星を1個奪った男爵だが、こてんこに追いかけられる途中で天の星を落としてしまった。
うるさいぬとねこうもりがこてんこ達を足止めしている間に、男爵は泉の女神と会う。
女神は男爵が落としたのは天の星1個か、それともデラックスな天の星のどちらかと聞いた。



男爵は大魔王に褒められたいばかりに嘘をついてしまった。
すると、泉の女神は罰として男爵を魚に変えてしまった。



世知辛い現世に嫌気がさした男爵は、このまま魚のままで生き続けようろ思った。
まてんこは男爵をなんとか釣り上げようと苦心している所、釣竿を泉に落としてしまった。
泉から出てきた女神は男爵の時と同じようにまてんこに質問した。
まてんこは男爵と同じように、嘘をついた。



魚になったまてんこは、男爵を追い掛け回した。
せっかく魚になったのに、まてんこに追いかけられる男爵。



エンジェルリングをてんちゃくされたまてんこはこてんこに戻った。
だが、体は魚のままだ。
そこでピックちゃんは泉の女神にこてんこを元の姿に戻すようにお願いした。



だがこてんこは、泉に落ちた天の星を返して欲しいと言った。
驚くピックちゃんだったが、こてんこは、天の星は自分の身に代えても守らなければならないものだから、と言って譲らなかった。
泉の女神はこてんこの強い思いに心打たれてこてんこを元の姿に戻した。



泉の女神は、ねこうもりとうるさいぬの男爵を思う気持ちにも応え、男爵も元の姿に戻した。


Bパートは童話「金の斧銀の斧」をベースにしたギャグ&感動話だった。
良く深い男爵やまてんこが罰を受けて魚になってしまう展開や、
偽警官に扮したねこうもりとうるさいぬがこてんこをスピード違反で取り締まるシーンや
魚になった男爵が魚のままがいいや、と現状を受け入れてしまう所はとても面白かった。
だが、最後の元の姿に戻る所の経緯、特にこてんこの所は作りすぎな感が否めなかった。
泉に行き、魚の姿になるまではまてんこであった為、魚の姿になったこてんこが何の疑問も持たずにその状況を受け入れてしまっているのはいただけない。
展開上、そうしなければならない事は重々承知だが、そこはどうにかしてこてんこを納得させて欲しかった。(こてんこを納得させるのは非常に難しい事だが)
また、こてんこが自分の事より天の星の方が大事、という態度を取ったのは正義の主人公らしくて立派だった。
が、少しうそ臭さを感じてしまった。
それまでのギャグ展開から自然な流れで感動展開になっていれば文句は無いのだが、今回のBパートは無理があったように感じた。
極端な話、こてんこや男爵は元の姿に戻さずに終わらせてしまっても良かったかもしれない。
ギャグ作品は投げっぱなしで終わるという話はいくらでもあるからだ。
が、こてんこてんこに限ってしまうと、そうはいかないだろうと思っている自分がいる。
僕には考え付かないのだが、もっと綺麗にまとめる事は出来なかったのだろうか?

ところで、「金の斧銀の斧」話とくれば絶対に外せないネタがある。
皆も知っているとは思うが、ドラえもんの「きこりの泉」という話だ。
ドラえもんが出した「きこりの泉」は寓話そのままの道具で、正直に答えると泉に投げ入れた物より数倍グレードアップした物がもらえるというものだ。
道具の効果を知ったジャイアンが欲張っておもちゃを全部泉に投げ入れようとしたら、誤って自分が泉に入ってしまった。
すると、普通のジャイアンときれいなジャイアンの選択を迫られた。
ドラえもんとのび太が正直に答えると、代わりにきれいなジャイアンが手に入ったというオチ。



漫画版



アニメ版


何より面白いのは、泉から逃げようとする汚いジャ イアンを、女神が頭を押さえつけている所だろう。
これは傑作だ。


今回のこてんこてんこは両パート共に本田雅也氏が脚本を担当していた。
以前のようなキレのある脚本でなかったのは残念だ。




見所





女王様。
今回はメインとあって、可愛い顔だった。



風にたなびく男爵ヘアー



泉の女神。構図がなんともエロゲーっぽい
嘘をつくと・・・



こうなる。
怒りのあまり、トンでもない所から牙が生えてしまった。

カテゴリ:こてんこてんこ

木曜日, 3月 16, 2006

こてんこてんこ 第24話

今回は、Aパートは為になる話で、Bパートは滅茶苦茶面白かった。

Aパートは、自分の命と引き換えに、泉を綺麗にしたり、怪我を治す妖精のクリークをメインにした、教育色溢れる内容だった。




ピックちゃんの様子がヘンなので、後をつけてみるとクリークという名の妖精と会っていた。
クリークは泉の汚れを綺麗にしたり、怪我を治す事ができる。



ある日、まてんこにこてんぱんにやられた男爵達がクリークの棲む泉で汚れを落とした。
そこで、クリークが泉の汚れを綺麗にする力がある事を知った。



妖精の長老に、クリークの事を話した。
長老は、クリークは泉の汚れを綺麗にする代償に自分の命を削っている事を話した。



翌日、泉に行ってみると泉はゴミで汚されていた。
クリークは、ゴミを捨てたのは男爵達だと分かっていたが、彼らが全てのゴミを持ってくるまでそのままにしておいた。



最後のゴミを捨てに来た男爵を、ピックちゃんが怒りの鉄拳で追い返した。
こてんこ達は、クリークの命を守る為、自分たちで泉を綺麗にする、と言った。
だがクリークは、泉を綺麗にするのが自分の役目だと言った。



泉は綺麗になったが、クリークは全ての命を使い果たして消えてしまった。
クリークを失った事を知った長老は、これからはクリークに甘える事無く、ゴミを出さない努力をしよう、と言った。



クリークが消えてしまった事を嘆くピックちゃんだったが、クリークの棲む木からは新たな芽が成長していた。


Aパートは寓話的な話だった。
イソップ童話とか、道徳の教科書に載っていてもおかしくないような内容だ。
なんでも綺麗にしてしまうクリークの力だが、その力は無限にある訳ではない。
自分の命を代償にして使える力なのだ。
クリークの命を削っている事を分からせる為に、葉を散らせるという表現方法は非常に上手い。
また、力をどれくらい使うのかを表現する方法も、散る葉の多さで表現していたのも上手い。
また、伏線の張り方も上手かった。
こてんことナッパの怪我を治した時も、ピックちゃんの回想の中でも、ちゃんとバックで葉を散らせていた。
クリークが全ての命を使い切り、消えてしまうというのも良かった。
妖精達に、クリークがどれだけ大きな存在だったのかを気付かせ、クリークが居なくなった今、自分達が泉を綺麗に保たなければならない、と決意する良い切欠 となったからだ。
最後に、クリークは完全に死んだわけじゃない、と救いを残していたのも良かった。
こてんこてんこ初と言って良いほどの良い話だった。


Bパートは、水の花を巡るドタバタギャグ話だった。



水の城の聖なる泉のほとりに咲いている水の花を、研究の為に譲ってもらった。



水の花に、天の国の住人をやっつける力があると思った男爵は、水の花を奪おうとした。
だが、誤って水の花に顔を突っ込んでしまった。
すると、男爵の顔が格好良くなってしまった。
更に、言動まで格好良く(あくまで自分でそう思っている)なっていた。



格好良くなった男爵を見て、ピックちゃんが心動かされてしまった。
ショックを受けたこてんこは、まてんこにてんしんしてしまった。
まてんこは水の花の力で男爵が格好良くなったと信じられず、うるさいぬとねこうもりに水の花の水をかけた。



すると、うるさいぬとねこうもりが格好良くなった。
言動もなにやら芝居染みている。





まてんこは調子に乗って、むーむーさんや妖精たちに水の花の水をかけまくった。
水をかけられたむーむーさんや妖精達は皆、格好良く(?)なった。



まてんこは、自分が水の花の水を被って、ピックちゃんに好かれようとたくらんだ。
だが、男爵が水の花を奪おうと戦いを挑んできた。
まてんこは男爵号とこてん号に水をかけた。
すると、男爵号とこてん号は格好良く(???)なった。



すると突然、皆が元の姿に戻った。
どうやら時間制限付きだったようだ。



元の顔に戻ってしまったまてんこは、もう一度格好良くなろうと、水をかぶった。
だが、格好良くならなかった。
水を被っている最中にこてんこに戻った。
すると、こてんこは格好良い顔になった。
こてんこは、気障な言葉でピックちゃんを褒め称えた。


Bパートは、久々に大爆笑させてもらった。
筋としては単純なのだが、設定とキャラクターを上手く使って面白い話に仕立て上げていた。
ただ顔が格好良くなるだけだったら、最初だけしか笑えなかっただろう。
だが顔だけでなく、本人が格好良いと思う言動を振りまくという設定があったからこそ、今回は笑いを継続出来たのだろう。
特に面白かったのはむーむーさんだ。
あのギャップを見せ付けられたら、笑うな、という方が無理なくらい可笑しかった。
また、こてんこがまてんこにてんしんする理由も下らなくて笑えた。
ギャグ話の場合、話の腰を折らない為にも、下らない理由でまてんこにてんしんさせるのは間違いではないだろう。
それにしても今回のBパートは、16話のBパートや18話のAパートに並ぶ面白い話だった。
笑いという点で言えば、今回のBパートは一番だろう。
ところで気になったのだが、水の花の水を、女王様やドォンやヴァーやルーにひっかけたらどうなっていただろう?


Aパートは前回に引き続いて三井秀樹氏が、Bパートは長澤絵美氏が脚本を担当していた。
三井秀樹氏は、面白い話だけでなく、寓話的な話も書けるようだ。
長澤絵美氏は、以前もこてんこてんこの脚本を担当していたようだが、何話だったかは憶えていない。
(恐らくは詰まらない話だったのだろう。面白かったら僕は脚本家をチェックするからだ)
だが、今回のギャグ話は非常に面白かった。
これからは本田雅也氏と共にギャグ話を担当して欲しいものだ。




見所



ファイヤーピックちゃん
クリークの為に戦う女妖精。



格好良くなったむーむーさん。
ちょっとねぇ・・・アンタ卑怯だよ。ここまで格好良くなったら笑っちまうだろう?



格好良くなったまてんこ。
どいつもこいつも、何で目が面白いんだよ!ズルいぞ?

カテゴリ:こてんこてんこ