まあまあ面白かった。
舞台となる惑星がどういう所なのか、冒頭で説明があったのが良かった。
ただ、惜しいと思ったのは初回で獣王星での生活を始めてしまった事だ。
何話構成なのかは分からないが、初回だったらコロニーでの生活を、特に両親とどういう関係にあったのかを丁寧に描くべきだろう。
そうしないと、主人公の双子の置かれた境遇に同情できないからだ。
双子の会話から、両親との関係は良好であったようだが、それは会話でなく実際の交流を見せてくれなければ、言葉に説得力を持たせられない。
あと、地球に憧れる理由もきちんと示して欲しかった。
コロニーには恐らく、自然というものは無いのだろう。
恐らくは土のにおいも、草のにおいも、潮のにおいも、風すらも感じる事が出来ないのだろう。
コロニー生活が如何に味気ないものなのか、示して欲しかった。
が、これには少し無理があるだろう。
というのも、主人公達はコロニーで生まれ育ったので、当然、自然とはどういうものなのかを知らない。
知らないのだから、憧れる感情すら湧かないはずだ。
例えば、古文書なり大昔のビデオなりで地球の自然を示すものがあって、主人公がそれに感銘を受けたのならば「地球ってどんな星なんだろう?自然ってどんなものだろう?地球に行って見たいなぁ」と思うのではないだろうか?
これらが示されれば、獣王星に落とされた主人公達に同情出来ると思う。
主人公達の描き方が甘いものの、植物だらけの惑星でどう生き延びていくのかが気になる為、見続ける積りだ。
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