水曜日, 6月 14, 2006

桜蘭高校ホスト部 第11話

今回も面白くなかった。
殿は説教垂れただけだし、ネコ先輩の妹を思う気持ちはいま一つ伝わらなかったし、散々な話だった。
今までの人助け話全てを憶えている訳ではないが、僕の印象に残っている人助け話では、殿は助ける相手を思って一生懸命に動いていた。
(特に初回などはハルヒの為に噴水の溜池に入っていた)
今回もそのパターンかと思いきや、殿はネコ先輩をマネージャーに丸投げし、ネコ先輩の妹はハルヒに丸投げして、そのくせ尤もらしい説教を垂れて格好つけただけだった。
僕はてっきり、殿はネコ先輩と一緒になって暗闇から光の世界へ少しずつ向って努力するものだと思っていたからだ。
僕は今回の殿には失望した。

そういう気持ちがあった為か、ネコ先輩の、それまではギャグとして許容していた「明るいところが苦手」設定が矢鱈と鼻についた。
僕にはネコ先輩がただの甘ったれの根性無しにしか見えなかった。(最後に根性を見せたが、あれでは不十分。ネコに立ちはだかる前に日光に苦しみながらも妹の為に頑張る姿を姿を見せて欲しかった。)

極端な例えだが、ネコ先輩は自分は特殊なアルビノで、日光を浴びると大火傷を負い、終いには灰になって死んでしまう、と思い込んでいる設定(本当は、日光に当たると肌がちょっと赤くなるくらいで大した事はなく、紫外線対策さえ取っておけば日常生活には支障が無い程度。)だったらまだ納得できた。
妹の危機と自分の命(先にも書いたが、本当は命にかかわらない)を天秤にかけ、妹は自分を恐れて嫌っているかもしれないが、それでも妹を助けたい、と決心する姿を見せて欲しかった。
(後はネコ先輩が実際に妹を助ける。ああ僕は死ぬんだなぁと思いながらも、妹が助かって良かったと満足な気分で気絶。目を覚ますと「お兄様お兄様」と泣き叫ぶ妹の姿。ああここは天国かと思った所でホスト部やメイド、秘書の姿を認めて死んでいないと気づく。執事の説明から、自分は死ぬほどの重病人で無いと知り、ほっとする。皆でわっはっはと笑って終わり。)

序盤がとても面白かっただけに、ここに来て脚本の質が下がったように感じる。
他の作品だったらこの程度の脚本でも十分だろうが、ホスト部では容認できない。
次回はハニーのギャグ話のようだが、どこまで面白おかしく見せてくれるだろう?




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