月曜日, 6月 05, 2006

ARIA The NATURAL 第10話

今回の話のテーマは「矢鱈と知り合いが多いアカリの秘密を探ろう」だと思ったのだが、いつの間にか「アイカ、アリス思い出の人形劇にばったり出会う」に摩り替わっていた。
その為、結局アカリに何故知り合いが多いのかが分からないままだった。
今回の話は、アイカとアリスは前振り(アカリにはどうして知り合いが多いのだろう?)だけに留め、後はアカリの行動を客観的に淡々と描写した方が良かったのではないだろうか?
それによってアカリに知り合いが多い理由を「アカリは屈託の無い笑顔で話しかけるから、話しかけられた人も自然と心を開いてくれるんじゃないか?」とか「アカリは自分の気持ちを素直に口に出して、しかもそれが嫌味に聞こえないから自然と知り合いが増えるんじゃないか?」とか、視聴者がそれぞれ考えるような形にすれば良いと思う。

はっきり言って、アイカやアリスの思い出なんて今回の話には全く関係無く、描写するだけ無駄だと思った。
(そもそも唐突だったし。船で見かけた時点で伏線を張ってくれればまだ唐突に感じなかったのに。例えば、アイカが「あれ?あの人、前にどこかで見たような・・・いつ、見たんだっけかな?」と一言。それを継いでアリスが「アイカ先輩。もしかしたら、猟奇殺人犯の手配書を見たんじゃないでしょうか?」(トランクにバラバラにした死体が入っていると前振りしたのでその流れで)と、ミステリ風な展開になっても面白かったかもしれない。ただ、名探偵コナンならまだしも、ARIAの世界観には合わないだろうが。)
そんな描写をするくらいなら、もっとアカリが知り合いを作る様を見せて欲しかった。

アカリの魅力を見せられる回だっただけにもったいないと思った。
今回の脚本は、ローゼンメイデン(&ローゼンメイデントロイメント)で悪い脚本家として僕の中にインプットされていた岡田磨里だった。
最初は、岡田磨里脚本だから滅茶苦茶な話になるんだろうな、と侮って見ていた。
だが、話の筋は悪く無く、余計な描写があるだけで、ただアカリの描写が足りないだけの話だった。
僕は少し、岡田磨里を見直した。



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