火曜日, 9月 05, 2006

つよきす Cool×Sweet 第10話

面白くなかった。
それというのも、素奈緒の行動に違和感があったからだ。
素奈緒がレオにダンスの相手に誘われた後、シャワー室で乙女とレオのただなぬ関係を聞いた後、レオを避けていたが、僕にはそれが理解できなかった。
レオと乙女が同居しているという事実は素奈緒にとってショックだったであろう事は容易に想像できる。
僕が理解できなかったのは、素奈緒がレオと乙女の関係を知った後で、レオが乙女ではなく素奈緒をダンス相手として選んだ事に対して何も考えていなかった事だ。
ショックでそこまで頭が回らなかった、とも考えられるが僕は納得がいかない。
素奈緒だったら「どうして対馬君は鉄先輩じゃなくてあたしを選んだんだろう?」と考えるはずだ。
これまで散々、レオの大根発言に拘っていたのだ。(レオ以外の人だったら、恐らく素奈緒はここまで拘らなかったはずだ。)
素奈緒の心の中はレオの存在が大きく占めているに違いない。(そうでなければ乙女との関係にショックを受けたりはしないし、夢の中にレオが出てきたりはしない。)
それだけレオの事を想っている素奈緒が、ダンスに誘ったレオの意図を想像しない筈が無い。
素奈緒の心中を描写しないまま、レオを避ける行動を取るのはおかしいと思う。
素奈緒がレオを避ける行動を取るとするなら、素奈緒なりにレオの意図を都合の良い方に解釈した後で、乙女がレオにダンスの相手を申し込む現場を見てしまうのが自然だと思う。
素奈緒の心理としては「対馬君は鉄先輩じゃなくてあたしを選んでくれた♪」と浮かれるが、乙女がレオにダンス相手を申し込む現場を見て「そうだよね。同居人の鉄先輩のお誘いじゃあ、対馬君、断れないよね。それじゃあ、あたしは対馬君とダンス出来ないんだ」と気落ちする。
そういう気持ちになったら、素奈緒といえどもレオを避けるのではないだろうか?

素奈緒の揺れ動く恋心を描写する肝心な話だっただけに残念だ。




カテゴリ:つよきす Cool×Sweet