水曜日, 5月 24, 2006

桜蘭高校ホスト部 第08話

今回も面白くなかった。
そもそも、今回の話のテーマが何だったのかが分からなかった。
「ハルヒは雷に弱い」がテーマだろうか?
「ハルヒは一人で何とかしようとする娘なんだよ!」がテーマだろうか?
「殿ってバカっぽいけど、キメる時はキメるんだぜ?」がテーマだろうか?
「オンナノコはオトコが守るべきだよな!」がテーマだろうか?
それともこれ以外の何かだろうか?
本当に分からなかった。

その為だろうか、いくつか引っかかる所があった。
まず、鏡夜のプライベートビーチに関係者以外が易々と入り込んでいた所に引っかかった。
この作品において、桜蘭高校に居る生徒の殆どが超金持ちなのだ。(もちろん、ハルヒは除く)
という事は、ビーチのような開放された空間では身代金目的の誘拐、または肉親による殺人等を考慮する必要があるのではないだろうか?(後者は遺産相続に絡む殺人を意味する)
そう考えると、プライベートビーチ周辺(もちろん海側も)はSPでがっちり固められていないとおかしいのではないだろうか?
もしかしてSPは間抜けなのだろうか?
それとも、あの一般人が実はもの凄かったりするのだろうか?(でもそうだとしたら双子に簡単にシメられるのは妙だ。もしかして、双子って強い?)

次に引っかかったのは、食後に双子、銛、ハニーに心配かけさせた事を謝るシーンだ。
それというのも、彼らの「心配した」は口先だけのように聞こえたからだ。
ハニーの潮干狩りシーンを削ってでも彼らがハルヒを心配する描写を入れるべきだった。

一番引っかかったのは、ハルヒが女子生徒達を助けるシーンだ。
あのシーンではハルヒの心理描写が一切描かれていない為、ハルヒが何を考えて不良達に立ち向かおうと思ったのかが理解出来なかった。
正直、僕が今までのハルヒを見た印象から、ハルヒが不良達と対峙する(自分でなんとかしようとする)というのは有り得ない行動だった。
ハルヒの『自分だけで何とかする』はあくまで「自分の行動で生じた結果は、自分で責任を持って『何とかする』」のはずだ。
それまでのエピソードでハルヒが他人の為に「自分だけで何とか」した所は見た覚えが無い。
一体、ハルヒの何がそうさせたのだろうか?
もしかして、女子生徒を助ければ助けた女子生徒が自分の顧客となり、更にその女子生徒から「ハルヒくんてば、命がけで私達を助けてくださったのよ!」という話をあちこちに流してもらい(女性の情報伝達はとかく早いものだ)、自分の武勇伝を聞く為にホスト部にわんさとやって来るんじゃないかと計算したのだろうか?
もしそうだとしたら、ハルヒが女子生徒を自分だけの力で助けようとしたのは納得できる。
「ホスト部における自分の人気を高め、早期に借金返済を!」
これはハルヒにとって十分すぎる動機となる。
そう考えたら、ハルヒが取った行動は無茶だが、納得できない事は無い。
前言撤回。
ハルヒが女子生徒を助けたシーンは引っかかるどころか、ハルヒの借金返済の為の戦略と思われる行動なので、全く問題ない。

ホスト部は前回今回と面白くない話が連続してしまった。
次回は面白い話であると期待したい。



カテゴリ:桜蘭高校ホスト部