月曜日, 7月 03, 2006

ゼロの使い魔 第01話

あまり面白くなかった。
それというのも、ルイズ自身とルイズの居る学校の事がちょっと分かっただけで、召喚された才人がどういう人物なのかがさっぱり分からないまま話が進んでしまったからだ。
才人は日本人という事だが、何歳で、どこに住んでいて、どんな職業で、どういう価値観や思想を持っているのかが分からないと、彼のリアクションが果たして正しいのかが分からないからだ。
思想で考えた場合、例えば、才人は魔法を信じていて、地球上には魔法使いは居ないかもしれないが、他の惑星や次元には魔法使いが居るに違いない、という思想を持っていたら、召喚された先で魔法を目にしたら狂喜乱舞するだろう。
もしかしたら「僕も魔法使いになりたい!」と言い出すかもしれない。
逆に、才人が魔法使いなんか居る訳が無い、という思想を持っていたら、召喚された事実を、夢だ妄想だと言って否定するだろうし、たとえ目の前で魔法を使われたとしてもそりゃ手品だろ?と軽く流すかもしれない。
また、才人が「可愛い女の子のペットになりたい!」という少々歪んだ価値観を持っていたとしたら、使い魔となれた事を喜ぶだろう。
また、才人が「矢鱈威張り散らす高慢ちきな女、特に貴族の娘なんかをブン殴って言う事を聞かせて俺の奴隷にしてぇ!」というかなり歪んだ価値観を持っていたとしたら、召喚した魔法使いを暴力でもって支配しようとするだろう。
今回の話では、才人は特に魔法使いには興味は無く、下僕になりたいとか女を力で支配したいという危険な思想は持っていない事だけは分かった。

出来ればちゃんとした説明を入れて欲しかった所がある。
それは、才人が召喚された後、他の魔法使い達が才人の服装を見て、口々に平民だ平民だと言っていた所だ。
彼らが言うのだからそうなのかもしれないが、それまでに平民がどういう服装をしているのかを示すエピソードを入れて欲しかった。
例えば、魔法学校の雑用係りとか用務員とか、魔法使いの身の回りの世話をする人間が平民で、彼らの服装が地味で野暮ったいものであれば、男の子を見た魔法使い達が平民を召喚したぞ、と言っても説得力があったと思う。

個人的には、この作品は才人目線で始めて欲しかった。
Aパート(または1話の殆どを使って)で男の子がどういう人物なのかを描写して、Bパートの冒頭(または1話の最後)で魔法使いの世界に呼び出されるようにすれば分かりやすいと思う。
そして、才人目線で魔法使いの世界を一つ一つ説明していけば、魔法使いの世界やルールが、才人が住んでいた世界とどう違っているのかを理解する事が出来ると思う。
ただ、これをやるとあまりにも地味な展開の為に、初回で見切る視聴者が多いと思う。(もしかしたら才人が出てきた瞬間にチャンネルを変えてしまうかもしれない)

ルイズと男の子が今後どういう関係になっていくのかが気になるので、次回も見ようと思う。




カテゴリ:ゼロの使い魔