水曜日, 7月 12, 2006

N・H・Kにようこそ! 第01話

面白くなかった。
達広が引きこもりになったのは、回りの人間や犬が自分をあざ笑っているように感じたから、というのは分かったが、根本となる、「どうしてそう感じるようになったのか?」が分からなかった。
また、自分がこうなったのも誰かの陰謀だと思い込む理由も分からなかった。
達広の高校時代の回想で先輩が言った陰謀論が理由の一つなのだろうが、達広が陰謀だと思い込むまでの間に達広にどれだけの出来事があったのかが示されていないので、達広が自分を取り巻く様々な出来事に対して陰謀だと思い込んでもさっぱり訳が分からなかった。
例えば、日を間違えてゴミを出したら、アパートの管理人とか近所のおばちゃんに「前にも言ったけど、ゴミを出す日を間違っているね。」と言われて『前にも言った、と言っているがもしかしてこいつら、俺を監視しているんじゃないか?そうじゃなければ前にも言った、なんて言わないはずだ!』と思ったり、自販機でジュースを買おうとしたら硬貨を落としてそのまま側溝に開いている穴に落っこちてしまって『うっ!こうやって俺を金銭的に追い詰める為にこんな位置に側溝の穴を開けてたに違いない!』と思ったり、散歩していたらたまたま野良犬に吼えられてしまい、『くっ!この犬はどこかの諜報部が仕込んでいて、俺を監視しているに違いない。包囲網がここまで来てしまったか!』と思ったりする過程があればまだ納得できた。
達広の行動で一番不可解だったのは、岬からの誘いを受けて公園に行ってしまった事だ。
(尚、その次に不可解なのは電気代未払いで慌てふためいた所。3年引きこもりやってたんだから、電気代でオタオタするなんておかしい。じゃあそれまではどうしていたの?という話になる。)
隣の部屋のアニソンには散々陰謀だ陰謀だと言っていたのに、どうして岬の誘いは陰謀だとこれっぽっちも思わなかったのだろう?
達広の行動からすれば、岬の誘いを陰謀に結び付けなけないのは絶対におかしい。

次回は見ない積りだ。

最後に。
漫画版では一話目の途中で達広のキャラクターが気持ち悪く見えて挫折どころか、作品自体が嫌いになってしまったが、アニメの方は腹も立たずに最後まで見られた。
そこは素直に凄いと思う。




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