月曜日, 7月 17, 2006

ゼロの使い魔 第03話

今回はそれ程面白くなかった。
ルイズの才人に対する扱いは概ね間違っていないと思ったが、一部、扱いに疑問符が付いてしまった。
まず、才人に自分の下着を洗濯させる所だが、ルイズとしてはそれは当然だと思っているようだが、僕には違和感があった。
恐らくは才人が来るまでは下着は平民のメイドにでも洗濯させていたのではないだろうか?
もしそうであるならば、使い魔である才人に洗濯をさせるのはおかしいと思う。
使い魔だったら、才人以外の使い魔の扱いを見れば分かる様に、洗濯は出来ないだろうし、させないだろうから。
ルイズの才人に対する見方がまだ分からないからこう思うのだが、果たしてルイズは才人を使い魔と平民どちらの割合が高いのだろうか?5:5なのか?6:4なのか?はたまた3:7なのか?一体どれなのだろう?
もし、平民としての見方が強いのであれば、才人に洗濯や着替えの手伝いをさせるのは当然だろう。
この世界では平民は貴族に使役する為に存在する者達なのだから。
もし、使い魔としての見方が強いのであれば、才人には何もさせず、使い魔として働く時が来たら命令を下すだろう。
ただ、平民使い魔どちらの割合が強かろうと、流石に教室まで同伴させるのはおかしいだろう。
何故なら、そもそも平民は、貴族だけが受けられる魔法の授業に参加は許されないだろうし、使い魔だとしても、才人以外の使い魔は授業に全く参加していない。
どうして才人だけ参加を許されるのだろうか?
しかも、貴族だけが座れる椅子に才人は座っている。
もしかしたらルイズが許したのかもしれないが、だとすると才人に対する扱いとしては間違っていると思う。
授業に参加させるのであれば、ルイズの隣の階段状の床に座らせるだろう。
そうしなければルイズは才人を使い魔とも平民とも扱っていない事になる。
先ほども書いた事を繰り返してしまうが、一体ルイズは才人をどう見ているのだろう?
はっきりと示して欲しい。

あと気になったのは、食事抜きを言い渡された才人がシエスタに連れられ、厨房で食事を取らせて貰っていたシーンで料理人達から良くぞ貴族のギーシュをやっつけてくれた、スカッとしたと口々に褒めていたが、今一つ彼等が喜ぶ気持ちが分からなかった。
それというのも、彼等が貴族達にどれ程の扱いを受けていたのかの描写が描かれていなかったからだ。
例えば、料理であれば貴族Aにスープの味が濃いぞ!俺様の高貴な舌に合わない味だ。作り直せ!と罵られる一方で、貴族Bにはスープの味が薄すぎるわ!私は病人じゃなくってよ!と同じスープに対して全く逆の注文を付けられて困る姿を描くとか、(少々酷い表現ではあるが)メイド(でいいのかな?魔法学校に勤める平民の女の子の仕事は)が貴族の野郎達に胸を揉まれたり、尻を触られたりと嫌がらせを受けたりしている描写があれば、まだ納得できた。
(前回の貴族と使い魔との交流会でシエスタが貴族達にあれこれ無茶な注文を言いつけれ、いじめられる姿が描写してあれば良かったのに。たったこれだけでこの世界における平民と貴族の立場を分からせる事が出来るのだ。非常に勿体無い!)

最後に才人だが、痛い目に遭うことが分かっているのに、どうしてわざわざルイズを怒らせるような事を言うのだろう?
これが例えば才人がルイズと幼馴染であるとか、ラブラブチュッチュな恋人同士だったらそういう事をやっても良いと思う。
そんな関係に至る可能性がゼロに近い状態なのにどうしてそんな事をするのか、全く理解出来ない。
歌にしても、ルイズをただ単に馬鹿にする歌ではなく、表面上はルイズを賞賛する歌であるが、本当の意味はルイズをとことんコケにする面従腹背な歌だったらまだ良いと思う。

どうもこの作品は世界観の作りこみが足りないか、もしくは作りこんではいるものの、それを上手く表現できてないように見える。(特にキャラクター)
好きな作品なだけに非常に残念だ。




カテゴリ:ゼロの使い魔