土曜日, 7月 08, 2006

貧乏姉妹物語 第02話

今回も酷い話だった。
まず、大家さんを始めから悪者として描いている点に腹が立った。
あの描写では、大家さんが困窮する姉妹から無理矢理家賃を取り立てているかのような印象を受ける。(実際、僕はそう感じた。悪意を感じた。大家というものは全て、家賃と称して金を毟り取っていく極悪人であるかのような描き方をしているように見えた。)
また、大家さんが家賃を取り立てに来なかった事に対して大喜びする姉の態度が非常に腹立たしかった。
姉妹の事情を察すれば確かに大家さんは憎い存在だろうが、他人の不幸を喜ぶような人間は僕は好きにはなれない。
(これがもし、他人を踏みにじるような極悪な守銭奴だったらそういう態度を取っても問題ない。極悪な守銭奴だったらそういう態度を取っても不思議でないからだ。)
あと、入院した大家さんを見舞う動機が、大家さんが寂しがっているだろう。可哀想だから見舞ってやろうという思い上がりな考えにも腹が立った。
どうやら大家さんは一人暮らしをしているようだが、どうも「独居老人=一人暮らしで寂しい思いをしているとっても可哀想で哀れな老人」という紋切り型な見方をしているようにしか見えなかった。
これが例えば、たまには家賃を早めに収めに行こうと大家さんの部屋に入った時に、大家さんが大家さん家族が映っている写真立てかアルバムなんかを見てため息をついていたら「大家さんは長い事一人で過ごしているから、入院したら尚更寂しいんじゃないかなぁ」と思うのであれば、問題ないと思う。

どうもこの作品は僕には合わないようだ。
僕にはどうにも、脚本家(または原作者)の「感動させてやるよ」という意識が見えてしまって仕方が無い。
今回で視聴を止める。




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