金曜日, 4月 21, 2006

いぬかみっ! 第03話

今回はそれ程面白くなかった。
というのも、いきなり薫とかいう犬神使いの犬神達の確執(その確執も今一つ伝わらなかったのだが)を中心に話を進めていたからだ。
確執以前に、関係の分からない大勢のキャラクターをいっぺんに出されても訳が分からない上に、そんな連中の仲が良かろうが悪かろうが何の感情も起こらない。
(ここで言う関係とは、キャラクター同士の関係。対なでしこに関しては分かったが、それ以外のキャラクター同士の関係が良く分からない。仲は悪くは無さそうだが、それだけでは関係を描いたことにはならない。)
また、今回の妖怪に関して言えば、何の悪さもしていない。
服を溶かしていたようだが、そういうシーンは犬神に対してでなく、一般人に対して行わなければ意味が無い。
確かに、1話2話で妖怪が人間に危害を加える事は示されているが、今回の妖怪は1話のような下らない事しかやらない妖怪だったかもしれないし、そうでないかもしれない。
どんな妖怪なのかをきちんと示すべきだった。
あれではただ単に「私たち(犬神)に歯向かう妖怪をブッ殺しましょう!」と言っているようにしか見えない。
だから、せんたんがなでしこに「人間に敵対する妖怪を退治するのが犬神の役目」と説教しようが、全く説得力が無い。
「なでしこ追放委員会」に至っては意味不明だ。
何故、なでしこに犬神としての本分をわきまえさせようともしないで、いきなり追放という話になるのだろうか?
(恐らくは以前から対立があったのだろうが、説明が無ければ「いきなり追放」も同然だ)

また、なでしこもなでしこで退治した妖怪の冥福を祈っていたが、その行動を取る理由が良く分からなかった。
妖怪と戦いたくないという思想の持ち主だという事は分かったが、そういう思想を持つキャラクターが退治された妖怪の冥福を祈るというのはどういう訳なのだろう?
仲間の攻撃を止めようともせず、妖怪が殺されたら「殺されちゃった妖怪さん、可哀想可哀想。ご冥福を祈ります」というのはあまりにもふざけている。
なでしこが本気で妖怪を退治するだけが事件の解決手段じゃないと思っているのならば、仲間の攻撃(どうやら最強攻撃のようだが)を体を張って止める行動に出なければいけない。

そもそも今回の話は誰目線なのだろうか?
一部のシーンでは啓太目線になっていたので、エロ本を燃やされた啓太の悲しみや家事も碌に出来ないようこに対して嘆く気持ちは良く伝わった。
だが、それ以外のシーンでは第三者目線で話を進めている為、誰一人として感情移入出来なかった。
今回の話においては、啓太とようこは出てきてはいけなかったのだ。
(ようこが出てこないとエロ成分が失われてしまうが、話の為ならば仕方が無い。)
今回は、薫の犬神達の関係をなでしこ目線で描かなければいけなかったのだ。
そうすればなでしこの置かれた立場や思想をきちんと描く事が出来たのだ。

キャラクターを扱うのが上手い玉井☆豪氏だが、今回はどうしようもない脚本を書いてしまったようだ。
原作を上手く消化しきれなかったのか、原作自体がダメだったのかは分からないが、残念極まりない。
次回でなんとか挽回して欲しいものだ。




見所





水着姿のようこ
エロっぽい!



アイキャッチ
これもエロい。



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