土曜日, 4月 15, 2006

映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!

映画公式サイト

※以下の感想には、ネタバレに繋がるものがあります。未見の人は読まない事をお勧めします。

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前半は面白かった。
本物の人が徐々に偽物と入れ替わっていく過程が、怖い演出によって表現されていた。
よしなが先生に始まり、園長先生、アイちゃん、風間くんママと、クレヨンしんちゃんファンであればお馴染みの人たちがおかしくなっていく過程は見ていて怖かった。
特に風間くんのママの入れ替わりは化け物そのままだった。
また、途中のショッピングセンターでの騒ぎや駅前でひろしが襲われる所は素晴らしい。
派手に暴れているのにも関わらず、誰一人として反応を示さない。
これだけでもう、春日部に居る人たちの殆どが偽物と入れ替わってしまった事を示しているのだから。

春日部からの脱出劇もハラハラした。
ド派手なカーアクションはハリウッドに遠く及ばないものの、見ごたえはあった。
一つ、こうした方が良かったのではないか?と思う事に、山中で逃亡するしんのすけ達を襲った人物についてだ。
この時はミッチーとよしりんの新婚カップルが襲ってきたのだが、どうせならまさおくんのママとネネちゃんのママのコンビの方がより効果的だったのではないだろうか?
と、最初は思ったものの、よくよく考えてみたら、自分の親がたとえ偽物だろうと自分を殺さんばかりに襲ってきたらショックを受けてしまう。
こうしてしまうとまさおくんやネネちゃんの心が傷ついてしまう。
効果的ではあるが、メインキャラクターの心を傷つけるような事をしてしまったら意味が無い事に気付いた。
そうなると、彼等とは殆ど関係の無い、ミッチーよしりんカップルが適任だったという事か。

さて、後半になると、敵の本拠地に乗り込む事になるのだが、ここは今一つ盛り上がらなかった。
飽きさせない為に小さなアクションを用意してはいるものの、結局はそこ止まりだった。
それというのも、敵の動機が掴めなかった事と、テーマ性が見えてこなかった事が原因だったのではないかと思った。
美容と健康にコンニャクとサンバを組み合わせたそうだが、組み合わせた意味が分からなかった。
また、敵を追う者と敵の親玉が親子だったという設定も物語を詰まらなくさせた原因の一つだろう。

ただ、後半の盛り下がりはあったものの、伏線が上手い具合に張られていてその点は楽しめた。
一番良かったのはもえPが犬になった所か?

個人的に、クレヨンしんちゃんのファンの為、甘めの評価になってしまったが、少なくともコンニャク工場に行くまでは本当に楽しめる。
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カテゴリ:アニメ